やなか珈琲の「飲める文庫」
やなか珈琲が期間限定だ発売中の「飲める文庫」。名作文学の読後感を珈琲で再現するのがコンセプトで、今回は島崎藤村「若菜集」、太宰治「人間失格」、夏目漱石「吾輩は猫である」「こころ」「三四郎」、森鷗外「舞姫」の6作品がコーヒーになりました。
文学の感想を、どうやってコーヒーの味に変換するかというと、AIが読後感を分析し、コーヒーの味に表現下そう。共同開発として名を連ねているNECのデータサイエンティストが、文学作品に関する1万件以上のレビューを分析し、5つの味に変換したそう。例えば「悲しい結末だった」「切なさが湧きあがってきた」というレビューなら、苦味だそう。他の味は、甘味・余韻・クリア感・飲みごたえとなっています。6作品の味を楽しみたかったので、6作品セットのドリップバックにしてみました。
中身は6作品のドリップが入っていました。ドリップバックのほかに、コーヒー豆も販売しています。生豆の状態で店頭に並んでおり、購入するとその場で焙煎してくれるので、挽きたての味が楽しめるのがいいですね。今回は簡単にコーヒーを飲みたいのでドリップにしてしまいましたが…。
簡単なパンフレットには、5種類の味のマトリックスが各作品ごとにあり、おおよその味の予想ができます。苦味が最も高かったのは、夏目漱石の「こころ」でした。先生! そしてクリア感と余韻が最も高かったのは、太宰治の「人間失格」。クリア感は、テンポがよく爽快で一気に読めたという読後感を変換したものだそう。人間失格が爽快…!? とんだそら豆だ!