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イン・ザ・プール

医学が進んで肉体的な病気が減った分、メンタル的な病気が増えてきているのではないだろうか。タウンページをめくってみても、精神科や神経科の病院が増えたような気がする。だが、どんなに宣伝されていても、こんな病院には絶対行きたくない。

精神科医の伊良部は治療をしない。依存症や強迫神経症患者がやってきても、やることはただ1つ。ビタミン注射である。後は患者を連れて好き勝手に暴れ回るだけだが、深夜のプールに忍び込んだり義父のカツラをとろうとしたりと、とにかく破天荒でおもしろい。で、振り回された患者はいつのまにか病気が治っているのである。

金を使いまくって好き勝手やってる、いかにも漫画的なキャラだけに、松尾スズキ主演で映画化されたり阿部寛主演でドラマ化が決まったりしている。だが、この2人よりもライブドア堀江社長の方が、いろいろな意味で伊良部役に最適なんじゃないだろうか。あの人、オファーがあれば何でもやりそうだし。




著者: 奥田 英朗
タイトル: イン・ザ・プール