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ジョゼと虎と魚たち

2003年に見た映画ベスト1。観た帰りにタワレコによってサントラCDを衝動買いし、1ヵ月聞き続けるほどハマった。

池脇千鶴演じる足が不自由な少女ジョゼが魅力的。口が悪くてワガママで、今まで人から愛情を受けたことがないように見えるジョゼが、恒夫と恋をすることで少しずつ素直になっていくのが可愛い。

おそらくジョゼの役は池脇千鶴じゃなければ、これほど人を惹きつけなかったように思う。もっとキレイな顔の女優がやっていたら現実味がなくなってしまったはずだ。安物のジャンパーが似合うような庶民的な女優じゃないといけないのだ。この作品のキャスティングを担当した人は最高の仕事をしている。内装工事会社の主任役の130R板尾や、ジョゼの祖母役の新屋英子など、脇を固める人たちもいい味出していて、退屈させないのだ。

作品中、ジョゼが恒夫に言った「帰れと言われて帰るヤツは帰れ」という言葉は女心の裏腹さを見事にあらわしている。あ、「嫌よ嫌よも好きのうち」って言葉がずっと前からあったっけ。





タイトル: ジョゼと虎と魚たち