くうねるよむみる

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ハウルの動く城

最初、キムタクが声をやっていると知ってノリ気じゃなかったけど、作品中のキムタクは、ホリがよくモノマネする「あぁ!? うぜーよ」的な感じじゃなかったので、意外と拒否反応なく入り込めた。今思ったけど、ハウル役のキムタクは光GENJIの「ガラスの十代」の出だしのような声だな。

ストーリーにわからない部分、てゆーか抽象的な表現が多すぎるあたり、童話っぽいのだが、戦争のシーンはやけになまなましい。この作品、反戦がテーマだと紹介されやすい内容だから、わざと声優に派手なキャスティングをして、そっちに注目がいくようにしむけたんじゃないだろうか? 鈴木敏夫プロデューサーって結構計算高いし、そんなことを考えても不思議じゃない。

斜め読みはここまでにして、作品自体は「千と千尋」より好きだ。2回見たいとは思わないけど、登場人物がみんな、しがらみやら呪いやらコンプレックスやらを持っているように見えたのも良かったし、それがラストでほぼ全部解消されたのもスッキリした。ああ、そうさ。単純なハッピーエンドが大好きさ。

声優の話に戻るが、この作品で一番株を上げたのは、文句なく我修院達也だろう。本人も、あの年になって声優の才能があったとは思わなかったに違いない。