くうねるよむみる

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実録企画モノ

エログロに免疫がない人には絶対おすすめできない。企画AV女優、ストリッパー、刺青モデルなどアンダーグラウンドなにおいが全身から漂う卯月妙子の、社会的に一番明るい側面である漫画家としての処女単行本。

偏見かもしれないが、企画AV女優を妻に持つ一家だけに、主人はうさんくさい企画にばかり手を出して借金を作りまくるは、息子は学校でお母さんの職業を「人とHする仕事」と言うは、一般家庭ではありえない家族像。作者である卯月妙子も家出して愛人である女の家へしけこんでしまうのだ。

こう書くと救いようがない暗黒小説のノリのようだが、全編軽いタッチで描かれているので、読んでいてもさほど暗い感じはしない。下ネタに耐性がある人なら今流行りのエッセイ漫画として楽しめる。

尊敬の意味をこめて「ブラックちびまる子ちゃん」と言いたい。




著者: 卯月 妙子
タイトル: 実録企画モノ