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魔羅節

テレビでのトンデモキャラのイメージで読むと、激しく打ちのめされるであろう、岩井志麻子の作品。テレビでは単なるエロだが、小説になるとかなり硬派なエログロになる。最初のころは、あまりのなまなましさに、読んでいて本当に気持ち悪くなった。夢でうなされそうなので、とても夜には読めないと思っていたが、読み進むにつれ、似たようなパターンが繰り返されるのに慣れた。てゆーか、飽きてしまった。

読者をひきずりこむだけの世界観を持ってはいるが、踏み込んでみたら意外と早く奥までたどり着いてしまった感じ。まるで小さなテーマパークを訪れたような。でも、テレビでのこの人のぶっちゃけぶりは好きなので、次はエッセイか私小説を読んでみたい。

文庫の裏に書いてあるあらすじが、意外と名文なのがおもしろい。






著者: 岩井 志麻子
タイトル: 魔羅節