NETFLIXの「DEVILMAN crybaby」

動画配信サービスNETFLIXで話題のオリジナルアニメ。「夜は短し歩けよ乙女」や「四畳半神話大系」などのアニメで監督を務めた湯浅政明さんが監督しています。

原作では、1,970年代の世界が舞台となっているデビルマンを、21世紀の現代社会のような世界に置き換え、それに合わせて設定を多少変更し、オリジナル脚本もプラス。このバランスの良さが絶妙で、原作の世界観はそのままに、原作よりも、切なさ・はかなさがプラスされています。また、原作終盤のわかりづらい部分がうまく咀嚼され、ストーリーに盛り込むかたちできちんと説明されているのも、ていねいだと感じました。

ですが、最も話題となったのは、原作のストーリーを最初から最後までアニメ化したことでしょう。最後の最後、あの戦いにバトルシーンを追加したのは、原作ファンから蛇足と言われるかもしれませんが、わかりやすくするための演出だったと考えています。

それにしても、地上波では絶対にできない表現を、何の遠慮もなく、ある意味普通にしているNETFLIXの自由さ。資金も豊富だし、動画配信サービス発のドラマや映画が地上波で放送されるのが当たり前の時代になる日も、近いのかなあと思ったり。