くうねるよむみる

いいモノ、いいコンテンツ、いい人を知りたい

ブリジット・ジョーンズの日記

この作品を見て、何人の独身女性が共感し、何人の独身女性がさらに落ちこんだろうか。コメディとはいえ、最後のラブラブ状態に「現実はこんな都合よくねーよ」と吐きすてた女性も少なからずいるような気がする。それほど幸せに飢えている人は心に余裕がないのだから。

 

30代、ぽっちゃりをやや超えたふくよかな体、飲酒、喫煙、おっちょこちょい、日記の中だけポジティブ、とこれだけ網を張り巡らせていれば、誰もが1つくらいあてはまる要素があって共感できるだろう。と言うと、ブリジット・ジョーンズは緻密なマーケティングから生まれたキャラクターのように思えるが、現実はこれと全く同じような境遇の人が多数存在するからおもしろいというか恐ろしいというか…。

 

いわゆる典型的な負け犬のブリジットだが、彼女はいつもガムシャラで前向きで活発だ。そんじょそこらの負け犬のように卑屈になっていない。いくつものドジや苦難を乗り越えた後で彼女が手にするハッピーエンドは、「自分はダメだから」なんて落ちこんでいる女性たちに、過酷な日常にもみくちゃにされながらも必死で頑張っていれば幸せを得られるというメッセージを送っている。作品の路線は明らかにコメディなのに、見終わった後、笑った以上の元気が出るのはブリジットからの刺激を知らず知らずのうちに受け取っているからかもしれない。

 

恋愛に限らず、目の前のことにガムシャラになることが幸せをつかむ第一歩なのだ。

今2作目が上映されているが、主人公が変に苦悩するシーンなんか多様しないで、1作目のノリで最後まで突き進んでほしい。

 

 

 

タイトル: ブリジット・ジョーンズの日記