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ドキュメント72時間語り 「東京湾 真夏の海釣り公園」

ドキュメント番組を見るのが好きです。地上波・BSのドキュメント番組をほぼ網羅していますが、特にここ数年は、NHKの「ドキュメント72時間」が気に入ってます。

 

今回は、東京湾に面した24時間釣りができる公園。場所は川崎。京浜工業地帯の一角なり、東京湾アクアラインより少し南。工場しかない島の一角にある、東扇島西公園が舞台。目の前にJFEスチールの工場があり、巨大なキリンのようなガントリークレーンを見ながら海釣りができるって、なかなか男心をくすぐる場所です。特に夜景がきれいだったので、いくなら夜釣りですかね。

 

では、印象に残ったシーンを。

 

久々に現れたスタッフに逆質問する21歳の夢とSNS

土木関係の仕事をする21歳。SNSで始めたカメラにハマり、カメラ関係の仕事がしてみたいと思うようになったそう。テレビの撮影スタッフという、その業界っぽい人に会ったのをチャンスと見て、カメラマンの成り方について聞きたくなったようです。

彼が成りたいのはスチールのカメラマンですよね。テレビのようなムービーじゃなくて。NHKの撮影スタッフも決して詳しくないわけではないでしょうが、スチールのカメラマンは畑違いのような気が。

 

スチールのカメラマンの成り方は、師弟関係がほとんどです。プロのカメラマンのアシスタントになって、雑用やアシスタント業をこなしながら、仕事を覚えていくという人が多かったですね。

まれに撮影スタジオで働きながらカメラの勉強をした人がいましたが、レアケースですネ。なので、カメラマンに成りたいと本気で思うなら、プロのカメラマンに弟子入りするのがいいと思います。見つけ方は……、今ならHPで募集していたりするんじゃないですかね。

 

あと、この21歳のように、SNSがきっかけで写真に興味を持つ人が、今どきは多いのかもしれません。そこからプロになりたいと思うのはわずかかもしれませんが、写真教室やフォト講座などが人気のようですね。SNSで注目を集めるには、きれいな写真を載せるのが近道ですから、需要があるってことですね。

 

コミュニケーションの道具として釣りを使う人の多さ

今回、意外だったのが、これ。2018年でもまだ釣りは、強力なコミュニケーションツールとして生きているんだなあと感慨深いものを感じました。昭和でもなければ20世紀でもなく、釣り以外のレジャーやアクティビティがいくつもあるのに、それでも釣りが強いのはなぜなのか?

釣りバカ日誌」とか、釣り番組とか、テレビで定期的に取り上げられるコンテンツであるのは確かなんですが、それが若者にも影響を与えているんでしょうか? 「○○に行かないか?」と誘われて、「行く」って答えやすいのが釣りなんでしょうかね。誘われたときに、面白いと思いやすいというか。

実際、釣りは楽しいですし、球技などと比べて1人の時間が圧倒的に長いですし、ほとんどの時間は待ち時間ですから、人と接しすぎず、疲れすぎず、それでいて楽しい、ちょうどいいアクティビティと思われているんですかね。

個人的には、登山やキャンプより気軽なアウトドアなのがいいのかな、と予想してみます。アウトドア人気は高まっていますが、その流れに乗りたいと思いつつも、それをするための準備や装備を揃えるのにハードルの高さを感じてしまう人って、結構多いんじゃないかと。

その点、釣りなら、竿と仕掛けとエサがあればいい(実際は、クーラーボックスとか、いろいろ必要になりますが)というイメージがあるので、楽にできると思われているのでしょう。

今回、コミュニケーションとして釣りにきた、と答えた人たちは全員がいい感じでコミュニケーションをとりたい人とコミュニケーションをとれていると感じたので、釣りの力を思い知りました。まさに、「たかが釣り。だけど、されど釣り」。

 

釣りの最中に思うスタンスは人それぞれ

仕事のことを忘れたくて釣りをする人、釣りをしながら仕事のほうがいいと言う人と、真逆のことを言う人が2人登場しました。どちらがいいというのではなく、釣りに対するスタンスが180度違うのが面白かったです。

仕事のほうがいいと言ったのは定年退職した男性でしたが、まだ仕事が恋しいんでしょうかね。そんなことを口にしつつ、タコ釣り用のトカゲルアーを作ってみたり、結構ハマッているように見えましたが。

逆に仕事を忘れられると言ったのは、デイサービスに転職した男性。まだ仕事が思うようにならない葛藤からくる言葉だったのかも。でも、釣りの最中も仕事のことを考えてそうだったんだよなあ。「ここはこうすればよかった」とか。そこで頭の整理をつけて、仕事に望むようなタイプに見えましたが。

中には太陽を浴びるために釣りを始めたというイラストレーターもいました。同じフリーランスとして、昼夜逆転生活の辛さはよくわかります。仕事が続くか、という不安も。その中で自分を変えるためのきっかけに釣りを選んだ行動力がすごいですよね。

道具は昨日買ったと彼女は言ってましたが、釣り竿のほかにいろいろ道具が揃ってましたよ。一気買いするとはかなりのやる気。魚のイラストとか、目の前の工場のイラストとか、描けそうじゃないですか。自分も何十年かぶりに、釣りしてみようかな。

 

 

録画していた回も、少しずつ見てアップしています。

 

kuuneruyomumiru.hatenablog.com

 

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