ドキュメント72時間語り「大阪・西成 24時間夫婦食堂」
ドキュメント番組を見るのが好きです。地上波・BSのドキュメント番組をほぼ網羅していますが、特にここ数年は、NHKの「ドキュメント72時間」が気に入ってます。
今回は、大阪市西成区の24時間定食屋。西成と言えば、労働者の街、そして日本有数のディープスポットとしてメディアに登場すること多数ですが、そんなところほど味がある人が登場するのがドキュメント番組の定石。ドキュメント72時間でもそんな場所がありました。
鶯谷の24時間定食屋回もなかなかディープな人が集まっていましたが、今回はそれ以上に濃厚! 映る人1人1人が、味がありすぎキャラ濃すぎで、胃もたれしそうなほどでした。
では、印象に残ったシーンを。
ナレーションの枝元萌さんって誰? わろてんかに出演してた女優さんだった
まず、聞き覚えのないナレーションに耳が奪われました。枝元萌さんって誰だと思って調べてみたら、わろてんかに出演していた女優さんなんですね。顔写真を見たら、なかなかパンチのある個性をもっている方のようです。わろてんかはあまり見ていなかったのですが、こんな面白そうな人が脇を固めているのなら、もっとちゃんと見ればよかったかも。大阪局が作る朝ドラは、破天荒ぶりが目立つ東京局制作と違って、比較的優しい感じで見られますし。
午前3時にやってくるママ友グループ、午後3時にやってくる中学生
深夜3時に、定食屋でママ会を繰り広げるなんて、ママさんたちが濃いですよ。見る前は、労働者や独り身の人ばかり登場するのかなと思っていたのですが、結構幅広い層が登場するのに驚きました。地元の人にとっては、安くていつも開いていて、コンビニ感覚で入っていける便利な店という感じなんでしょうかね。子供が1人でご飯を食べにやってきてたり、小学生グループが遊びに来たりしてましたし。人と人の遠慮のなさがすごい。20歳のホストもいるし、英会話の先生もいるし、ドキュメント72時間でまれに見る登場人物だけでにぎやかな回ですよ。
「生産性のある話はあまりない」という言葉が全て
かつて、定食屋で働いていたという男性。週1で子供と一緒に来ているそうですが、ちょっとタイミングよすぎな気もします。ただ、お店で働いていた人ならではの一言は鋭かったです。上記の言葉ですが、生産性がないからこそ気楽にいられて、気軽にしゃべれるんでしょうね。この店ではかしこまった話は必要なくて、目の前のことだけを見つめて行きていくだけといった感じ。昼から飲んでいる人も結構いるみたいでしたし、まるで、お風呂のないスーパー銭湯のような空気です。見た瞬間から思いましたが、あらためて居心地がいい場所なんだと再認識した次第。
天皇賞で万馬券をとったと言っていた女性。3連単を当てたのか。