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ドキュメント72時間語り「旅する美容室」

ドキュメント番組を見るのが好きです。地上波・BSのドキュメント番組をほぼ網羅していますが、特にここ数年は、NHKの「ドキュメント72時間」が気に入ってます。

 

今回は、美容室がセット一式を車に詰め込んで、老人ホームなどに訪れる、訪問美容。ヘアメイクに似ているなと思いましたが、洗髪台を用意したり、かなり本格的でした。そして、荷物を積む自動車が意外と普通サイズだったのが意外でした。

 

では、印象に残ったシーンを。

 

 

美意識は年齢を重ねても変わることはない

髪をきれいにしたい人は、元営業マンだったり、女性が多かったり、昔心に植え付けた美意識は、歳を重ねても全く変わりません。逆に、気にしない人はずっと気にしないまま年をとっていくのかな、とまた、「人は年をとっても変わらない」という巨大老人ホーム回でも感じたことが、頭をよぎりました。

 

亡くなった妻のことを語る。豊富な記憶こそが愛情の量

90歳になったおじいさんが、亡くなった妻のことを語れるのはとても幸せなこと。年をとると、物忘れがひどくなるといいますが、思い出をたっぷり覚えていることが、奥さんへの愛情でしょうね。

このおじいさんに限りませんが、東京に遊びに来て、お見合いのナンパをされた女性とか、身の上話をする人がとにかく多いのは、話し相手に飢えているんですかね。それともさみしいのか。老人ホームの中だけで暮らしていると、新しい経験も多くはないでしょうし、顔を合わせる人も同じでしょうし、初対面の人と会うとテンションが高くなっちゃうのかな。あ、これってフリーで仕事してる自分と一緒だ……(笑)。家で家族以外誰にも会わずに仕事していると、店でちょっと話しかけられると変に嬉しくなってしまったりする、あの症状にそっくり。人恋しい病ですかね。