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ドキュメント72時間語り「街角の法律相談所」

ドキュメント番組を見るのが好きです。地上波・BSのドキュメント番組をほぼ網羅していますが、特にここ数年は、NHKの「ドキュメント72時間」が気に入ってます。

ですが、最近ではセブンルールやゲンバビトなど、NHKのプロフェッショナルを意識した番組が増えていて、ひそかにチェックしています。どちらもなかなかおもしろいのですが、30分番組だし、スタジオのコーナーをもっと減らしてくれれば、、、と思うのですが。話を戻します。

 

今回は、新宿の法律相談所。真剣で思い悩みや相談事を抱えている人しか集まらないであろう場所なのに、取材させてくれる人いるのかな? と予告を見た瞬間思ってしまいましたが、案の定な感じでした。結論を先に言うと、2か所に密着するぐらいでは、撮れ高足りなかったのでは? 3か所に張り付いたほうが良かったですかね。結果論ですが。

 

では、印象に残ったシーンを。

 

 

史上1位の話が聞きにくい場所

やっぱりこれにつきますよね。取材に断られる様子が放送されるのは、京都の私設図書館以来かと思いますけれど、それ以上の困難さ。最難関ですよ、ココ。失礼を承知で平たく言えば、これからもめごとを起こそうとしている、またはもめごとにまきこまれている人がくるのが法律相談所なわけで、そりゃ顔も出したくないし、身内話をしゃべりたくもないですよね。その中で、顔出しで話をしてくれた人の勇気とご厚意に、1視聴者からお礼したい気分。

 

怒りが原動力。そりゃそうだよなあ

ナレーションでも言ってましたが、訴訟を起こす、起こそうと思っている人のパワーの原動力は怒りだとか。そりゃそうだ。心の中では、自分が嫌な思いをしているから、合法的にケンカして、相手をとっちめたいという気持ちを、多かれ少なかれ持っているでしょうし、ケンカするって相当のエネルギーがないとできないですから。訴訟しなれている人は、こういった法律相談所には来ないだろうと思いますし、そう考えると、ケンカしなれていないけれど、ケンカをしようと決意した人が、今回登場した人たちなわけで。慣れないことをするのは相当大変ですよ、ましてはケンカをやって感じ。ただ、実際はケンカをしようと思っても、相談したらケンカが難しいからとりやめるって場合も結構ありそうです。意外と、愚痴のはけ口を求めてここに来る人も多いんじゃないかな。

 

年をとると怒りっぽくなるのは本当か

平日に密着したからか、訪れる人に老人が目立ちました。若い人は訴訟を起こそうとまで思うことが少ないのか、平日だからか。そう考えているうち、年をとると怒りっぽくなるから、老人が多いのかなとぼんやりと思ったりして。人生経験を積んで、怒りをぶつける様々なやり方を知っているから、というのもあるでしょうし、年齢を重ねるうち、なぜか自分に自信がついて負けん気が強くなってるっていうのもあるような気がして。長年生きてきた、社会の中でもまれてきたという自負がそうさせるんでしょうかね。悪いことじゃないと思います。

 

ここまで書きましたが、若い人が多い日っていうのも必ずあるような気がします。