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「宮本から君へ 5話」/松ケン演じる神保の地味な笑いが不気味で震える

前回、1~4話までの記事を書きました。これまでは恋愛物語。原作もそのつもりで書いていたようです。5話からは神保が登場し、お仕事物語へとシフトします。

 

kuuneruyomumiru.hatenablog.com

 

キーマンとなる先輩・神保を演じるのは松山ケンイチ。深夜ドラマに、しかもドラマ後半から登場するのは珍しい気もします。もしかして松ケンは「宮本から君へ」が好きなんでしょうかね。

 

その松ケンが演じる神保。地の顔が笑い顔というキャラで、松ケンも、ずっとにやけた顔を作ってます。それで離す相手によって声色を変えてるのはさすがというか、声のトーンが低くなったとき、ちょっと不気味に思えてしまいます。

 

前回も書きましたが、相手の懐にズボズボ入り込む神保の仕事ぶりは、傍から見ていると見事を通り越して気持ち悪いぐらいで、けれどこれが昔の王道スタイルの営業だったりするんですよね。得意先についていった宮本が、神保の営業ぶりに不安になったのも仕方ないという感じ。

 

会って早々股間をさわられるぐらい人間関係を築くまでには、無視されたりつっけんどんにされたりする瞬間が無数にあっただろうと、たやすく予想できるから、不安になるわけですよね。原作を読んだときにも感じた居心地の悪さが、いい風味で再現されてます。

 

そして、ライバル会社ニチヨン! さすがにコクヨンはストレートすぎて、ドラマでは自粛しましたか。そりゃそうだ。これから決していい印象与えないし。

 

次回は、遂に靖子登場! 見積もり編と靖子編を同時進行させていくようですね。や、見積もり編は最後までひっぱらないで、ラスト2話を靖子編に持っていくのかな? ヒモの男は出てこないみたいだし、靖子と仲良くなるあたりはドラマでは詳細に描けないシーンばかりだし、恋人になって終わりかなと思っているのですが、それまでの過程をどう描くか楽しみです。

 

宮本のお父さん役で、原作者の新井英樹が出演してましたね。