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NETFLIXの「あいのり:Asian Journey vol.20『涙のラブワゴン』」/演出担当が変わった!? テラスハウスに寄せていくスタイルが今の恋に合致してていい

動画配信サービスに複数加入している欲張り者です。NETFLIXはフジテレビの過去の人気番組が、NETFLIXオリジナル番組としてよみがえっており、往年のフジテレビファンをがっつりつかんでいる…はず。

 

そうじゃなくても、NETFLIXオリジナル番組は、2時間の映画から10話ぐらいまでで完結するドラマ、ドキュメンタリーや世界のグルメ番組など、とにかく充実しています。その1つが、あいのり:Asian Journey。

 

 

あいのりの演出の変化が止まらない!

 

あいのり:Asian Journeyを見ていて思ったのは、往年のあいのりとくらべて、ところどころ演出が変わったなということ。とにかくメンバーのことを面白おかしくキャラ付けして、ナレーションやテロップでいじるスタイルは、あいのり定番ですが、それが今のシリーズは度を越していじってるなと感じることが多々あります。恋愛できないロボとか、社長夫人候補とか、今回も、「あきらは100%になれるのか」といった感じで、恋愛以外のところの味付けが濃い! 

 

その濃さが今風といえばそうなのでしょうし、メンバーのキャラを深掘りするのに、過去のトラウマとかをほじくり出すのも、ちょっとマンネリな感じがするし。そうそう過去に、テレビ的においしい傷を負った人って、今どき少ないのでしょうし、例えあっても誰にもしゃべらないのかも。だから、スタッフ側がやや強引に、ヨイショ!とキャラ付けをしないと番組が面白くならないのかと、スタッフの苦労を偲ぶところまで考えてしまいました。

 

後半のドキュメントタッチの演出にしびれる!

 

演出でいうと、今回の後半は、特に今まで見たことないあいのりが見れたはず。街を歩くかすがと、それを追いかけるシャイボーイの姿を、ナレーションもテロップもBGMもなしで流すスタイルは、まるでテラスハウスの演出技法。マラッカのエキゾチックで雑多な町並みとピッタリ。さらにシャイボーイのエキセントリックな雰囲気と相まって、カミュの小説異邦人のような世界が展開されました……っていうのは言い過ぎですかね。

 

その後のシャイボーイと、かすがのやりとりは、たしか1話にも一瞬だけ出てきたと記憶してますが、1話で見たときの残酷シーンという印象はなく、実際は切なくてやるせなくて、でも目を離せない名場面の入口。それまでのラブワゴンでの2人別々に涙を流すシーンで十分あたためられていたからか、シャイボーイの芝居がかった言い回しが見事にハマる感動のシーンになりました。

 

シャイボーイ告白してないか?というツッコミも頭の中に芽生えつつ、ブルブルと震えさせてもらいました。しかし今回のあいのり、もう告白しちゃってるじゃんっていうメンバー多いですよね。以前もそんなだったかな。

 

ベッキーがいいこと言いました

 

メンバーの旅を見たいあまり、スタジオ場面が長いよな~と毎回思っていたのですが、今回はスタジオ場面で名解説がありました。発言主はベッキー。後半、距離を置こうとする、かすがを、いつになく情熱的に(執拗に?)追いかけるシャイボーイのシーンでの一言は、さすがと思いました。

 

かすがへのシャイボーイの態度は、距離を置きたがる女性に押しの一手で迫る戦術だったわけですが、それが上手くいったことを、「これはレアケース!」とバッサリ! これには思わず膝を打ちました!

 

今回のシャイボーイの行動は、現実の恋愛でやったら、傷が悪化するのはもちろん致命傷になりかねない自爆戦術だと自分も感じていたので、それをちゃんと言葉にして解説したベッキーは面白い! その名言を引き出した、大倉士門のトスもよかった。「こんなケースは積極的にいったほうがいいんですか?」と、男性が疑問に思いがちなところを、きちんとついてくれていて、いい感じでした。

 

シャイボーイとかすがの恋も終盤戦のようですが、春休みごろに告白シーンが見られそうで、今から楽しみです。

 

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