ドキュメント72時間語り「眠らないパン屋 聖夜の贈り物」

ドキュメント番組を見るのが好きです。地上波・BSのドキュメント番組をほぼ網羅していますが、特にここ数年は、NHKの「ドキュメント72時間」が気に入ってます。

今回は、東京・江東区の24時間営業パン屋。ラインナップはデニッシュパンのみのようですが、画面にたまに映る店頭の注意書きを読むに、フレーバーはいろいろあるようです。要事前予約みたいなことが書いてあったので、すぐ買えるのはプレーンだけなんでしょうかね。

自分もデニッシュパンが好きで、おいしい店のデニッシュパンを買うと、すぐ1本食べてしまいます。特に焼きあがったばかりの、バターがしたたるデニッシュパンは最高！ いつか塊のままかぶりつきたいとさえ考えています。予告を見た感じでは、パン好きにはたまらない回かな、と思っていたのですが、実際は濃いキャラ・味のあるキャラから名言が次々と飛び出し、正にバターたっぷりのデニッシュパンのようなこってり回でした。

では、印象に残ったシーンを

①84歳が贈る、贈る方も受け取る方もしゃちほこばらないプレゼント

友達にデニッシュパンを贈るという、シャレたお年寄りの女性。「この年になると、長い友達は少なくなる」と、ぼやいていたにも関わらず、その手には大量の伝票が握られていて、いやいや友達多いでしょ!? とツッコミたくなりました。

②クリスマスだから!? 家族を語る人の多さと、語り口の熱量のすごさ

８人家族という女子高生が、父親大好きで、家族と一緒にいるのが嫌だと全然思わないとか、車椅子の80歳の母親を押しながら、１時間かけて歩いてパンを買いに来た娘（おそらくもう壮年）が、今まで助けてもらったから今度は助けてあげたいとか、家族について話す人が多かったのは下町だからでしょうかね。

それにしてもこのデニッシュパン、バターたっぷりだけど、年を取った人たちが大勢買っていたのが衝撃的。よほど軽く食べられるんでしょう……。

③美味しいデニッシュパンは消えるようになくなる！ 証言者多数！

女子高生が弟と妹で１本全部食べちゃったとか、年を取った男性が、半分ぐらいすぐ食べちゃうとか、自分と同じ感想を持っていたのがちょっと嬉しかったです。美味しいデニッシュパンはすぐなくなる、は人類共通！ うまいデニッシュパンなくして何の人生ぞ！ 深夜１時に女友達同士で買いに来た女性も言っていた「パンはかけがえのないもの」と！ この女性、きっと酒を飲んだら楽しい人！