ひぐちアサの「おおきく振りかぶって 29巻」／今の若者は修行回が嫌いと言いますが、その気持が少しわかった

3巻が発売されたころからずっと読み続けています。当時、「これは歴史に残る高校野球漫画になる！」と思っていましたが、その後、アニメ化され、2.5次元舞台化され、本当にそうなったと感じています。

ですが、最近はちょっと停滞気味と感じています。ひぐち先生が出産して子育てに忙しいからか、ストーリーがあまり展開せず、そのせいか内容があまりないのにコマだけが進む感じになっている印象。

大きく成長する前段階として、なかなか結果を出せない苦悩回を描いているのかもしれませんが、ちょっと長すぎで、早く西浦ナインが結果を出すのを見たいという気持ちよりも、まだなの？という気持ちが勝ってしまって……。

最近、漫画では、修行回は人気がないから描かないというのが定石になっているようです。昔はよく描かれてましたよね。発電所にパンチしたり、油の塗られた塔を登ったり、いろいろ思い出せますが、どうせ強くなるんだから、そんなのは描かなくていいよという人が増えたんだなあ寂しいなあ、と思っていたんですが、この巻を読んで、その気持ちに共感できました。

いろいろ書いてしまいましたが、まだ追いますよ！