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北村薫「太宰治の辞書」

最近、書店で偶然見つけて、思わず声を出しそうになった本があります。

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北村薫の「太宰治の辞書」。人気シリーズ「円紫さんと私」シリーズの最新作です。日々の生活の中に潜む、ちょっとした謎を落語家の春桜亭円紫さんと「私」が解き明かすミステリー。いわゆる日常の謎と呼ばれる、ミステリーの1ジャンルですが、このシリーズは和を感じさせる雰囲気と爽やかな読後感がたまらないんです。
ですが、このシリーズは5作目の「朝霧」以降、続編が出ておらず、自分も「もうフェイドアウト完結したもの」と思っていました。それが、実に13年ぶりに続編が刊行されたのです! 長すぎるインターバルで、ある意味心を折られまくっていたファンには嬉しすぎるサプライズ! 
今作は単行本としては2015年に刊行されていたようですが、文庫派の自分にとっては今年の秋が出会いの時。だいぶ前に続編をあきらめていたので、情報を追いかけるのをやめてましたし。
この本を見つけたとき、そうした喜びや驚きや、何故今?という疑問や表紙の「私」が大人になってるなとか、色々な感情が湧き上がったのですが、最後に思ったのは、同じことを考えていた人がいたという嬉しさ。それは文庫の帯にいました。

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米澤穂信さん、その通り!