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痴人の愛

自分の意のままになる女が欲しいというのは昔からの男たちの夢であり、そんな小説をあげていけばキリがないが、その中でナンバー1なのが今作である。天才的変態・谷崎潤一郎が書いた男のロマンは時代的な古くささはあるけれど、妖艶な雰囲気はバッチリ味わえる。しかし、昔からこんな小説があるということは、たとえ男尊女卑社会だったとしても、身近なレベルでは男に反抗した強い女もたくさんいたということだろう。
著者: 谷崎 潤一郎
タイトル: 痴人の愛