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キャッチャー・イン・ザ・ライ

「反発」こそが若さである。ちょうど手の中で縮めたバネのように、ちょっと気を緩めると、どこかに飛んでいってしまう。それがいい方向に飛んでいけばいいが、大体はとんでもないところへ向かうから大変だ。そんな、あるぬ方向へ飛んでいった若者の一人語りが、なぜ青春のバイブルになったのだろうか。きっと、全体に流れる雰囲気がいいのだろう。しかも、読んだ人全員に同じ雰囲気を感じさせる小説は珍しいと思うが、そのあたりがバイブルたるゆえんか。



著者: J.D.サリンジャー, 村上 春樹
タイトル: キャッチャー・イン・ザ・ライ