ハリウッド★ホンコン
物事には必ず二面性がある。ある部分に光があたったとき、必ず陰に隠れた部分があるのだ。その陰の部分を知らずに世界をとらえようとするとだまされたり痛い目にあったりする。
この作品は都市化が急速に進んだ時代の香港の、最も派手な部分と最も地味な部分を比べるように描いている。両方の場所に出没する少女トントンの心も善と悪とにわかれていて、あどけなくブランコをこいだかと思えば売春をしていたりする。そのアンバランスさは当時の香港の不安定さを象徴しているように感じた。
原色が強い映像はショッキングな映像とミックスされると、すごくドギツイ印象を与えるが、これもまた、急速に近代化しようとした香港のパワーを表しているような気がする。
それにしても主演のジョウ・シュンはかわいかった。さすが「LOVOERS」のチャン・ツィイーや「少林サッカー」のビッキー・チャオと共に中国4大若手女優と呼ばれるだけのことはある。
