くうねるよむみる

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幕張サボテンキャンパス

漫画家の知り合いに聞いたが、4コマ漫画のネタ1つ分は、週刊誌や月刊誌で連載されている漫画1話分に相当するらしい。そう考えると、4コマ漫画オンリーで何ページも連載を持つということは、普通の漫画を連載するよりアイデアを必要とするということだ。やくみつるもそうだが、このみずしな孝之という人も相当なアイデアマンなのだろう。

性質上、起承転結の基本を忠実にのっとったかたちで描かなければいけないわけで、それだけに構成はシンプルにならざるをえない4コマ漫画は、どれだけ魅力的なキャラを作り出せるかどうかにかかっている(絵も含め)。その点、この作品の主人公である柏明日香は第一印象からインパクト十分だし、主要キャラも笑えるヤツばかり。「まさに今、大学生活中です!」という感じのぬる~い空気も気持ちいい。微妙に落ちこんでいて、ちょっとだけ元気を出したいとき、最高の特効薬になるかも。

個人的には三咲桜子が腹黒くて好き。



著者: みずしな 孝之
タイトル: 幕張サボテンキャンパス (1)